シェアリング・エコノミー、評価と信頼

 シェアリング・エコノミーとは、個人が所有する資産のうち、使っていない部分や時間をインターネットを介して貸し借りするサービスです。

スマートフォンの普及により、シリコンバレーを起点に世界中に爆発的に広がりました。

シェアリング・エコノミーは、基本的に全く知らない者同士でモノを貸し借りしたり、提供したりするCtoCサービスです。よって、いかに信用がインターネットを通して伝えられるかが重要となります。

 

ソーシャルメディアが作った仕組み

 

 例えば、サービス開始当初から「Airbnb(空き部屋を宿泊施設として貸し借りできるサービス)」は、Facebookと連携していました。

Facebookは実名での利用を推奨しているので、お互いに実名制を担保することが、利用時の安心に繋がりました。

つまり、ソーシャルメディアの仕組みを基本として、シェアリング・エコノミーが広がったとも考えられます。

 

 現在、これらの信用性はAirbnbのアプリ内にあるレビューを中心に担保されています。

貸す側だけでなく借りる側も評価されるので、レビューの評価が悪い人には、部屋を貸さないこともできます。

また好評価がたまると信用性も高まるので、好評価の人にしか貸し出されない良いお部屋に泊まることができ、よりスムーズなやりとりができるようになります。つまり、信用がコストを下げ、より自由を生むようになるのです。

仮にクレーマーによって低評価がなされた場合でも、きちんと対応したり、改善したりするところを見せれば、かえって高評価につながっていきます。

 

 さらにAirbnbで非常に高い評価が集まっている部屋の貸し主は、”ホスピタリティに溢れ部屋のメンテナンスもしっかり行う人” という評価につながります。よって、部屋やマンションを購入するとき、販売業者がAirbnbのレビューを評価基準にして、安くしてくれたり、積極的に売ってくれたりするケースが欧米圏で生まれています。

 

 一般人が自家用車で送迎できる「Uber」でも、似たようなケースがあります。Uberドライバーの多くは移民で、彼らの多くはローンを組むことができません。しかし、6年前にUberのサービスが開始された当初からのドライバーで、毎日20人も30人もお客さんを送迎し、丁寧な運転と接客で星5つの評価をコツコツと獲得した人が、Uberでの評価を担保にして、車のローンを組めるようになった例もあります。

彼は中古車のカローラでドライバーを始めて、ローンを組んでレクサスに乗り換えました。Uberは高級車だと利用単価が1.5倍になるので、さらに稼げるようになりました。

 

 これまで社会で人の信頼を担保するものは、出身や学歴、勤務先の名前などでした。しかし、例えローンを組めない移民の人でも、Uberで働き、評価をためてきた人は、そこでの評価が、“真面目で信頼できる人だ”という証明になります。同様にAirbnbで様々な国の人からレビュー評価を集めた人は、“ホスピタリティ精神に溢れた人だ”という証明になります。

このように、真面目な人が評価されるのが、シェアリング・エコノミーの評価システムの良い側面だと思います。

そしてシェアリング・エコノミーは世界中に広がっているので、どの国でもUberでの仕事を通じて“この人は大丈夫”という信頼を得る事ができます。

 

beepnow team

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